リスケジュールとは?
借入金の返済ストップのことを、「リスケジュール(通称:リスケ)」や「条件変更」と言い、法的には、金銭消費貸借契約の変更契約ということになります。
金融機関からの借入金の返済は、企業が事業により生み出すキャッシュフローの中から返済していくのが基本的な考え方です。
新規に金融機関から借入をする場合、この基本的な考え方に基づいて審査を受けて借入をすることになりますが、リスケジュール交渉においても、この基本的な考え方に基づいて見直しが行われます。
現状、会社の生み出すことのできるキャッシュフローの額がいくらで、そのキャッシュフローの中からいくらまでなら返済することができるのか、についてきちんと把握し、金融機関に理解をしてもらうことが重要となります。
リスケジュールの仕方
リスケジュールを行う場合、現在の資金繰り状況では、毎月の返済を続けることが難しいこと、あるいは満期に期限一括返済をすることができないことを理解してもらったうえで、以下の3点を押さえた交渉をする必要があります。
●現状、会社の生み出すことのできるキャッシュフローの額と、そのキャッシュフローの中から返済可能な金額を説明し、理解してもらう。
●リスケジュール案に応じるほうが、応じないよりも中長期的には有利であることを説明し、理解してもらう。
●すべての金融機関に応分の負担をしてもらう予定でいることを伝える。
なお、金融機関に対してリスケジュールに応じてもらうためには、以下のような書面の提出が必要不可欠となります。
(1) 資金繰り実績・予定表
(2) 経営改善計画書または事業計画書
(3) 返済計画書
リスケジュールをしても資金繰りが確保できない、経営改善計画書や事業計画書の実現可能性がないなどの判断された場合には、リスケジュールは難しくなります。
リスケジュールのデメリット
リスケジュールを行うことで、月々の返済額が減る、あるいは元金の返済をしなくてよくなるため、資金繰りの確保をすることができます。事業や雇用を存続させたいなら、リスケジュールはやるべきことになりますが、リスケジュール後はしばらく新規借入ができなくなりますので、リスケジュールの意思決定をする前に新規調達が可能かどうか確認する必要があります。
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